猿原真一肩入れ部 前期活動報告

 

 いつもお世話になっております。

 暴太郎戦隊ドンブラザーズの放送折り返しにあたり、令和4年度前期の猿原真一肩入れ部活動報告を提出させて頂きますのでご査収ください。

 

肩入れ部って何

 

f:id:wwatari:20220906125849j:image

 着付けと肩甲骨トレーニン

  肩入れ部とは、特定の人物・キャラクターに肩入れし、対象の発言や挙動に揺さぶられた喜怒哀楽とそこに分類できない感情をTwitterにひたすらぶつけることを主な活動内容とする団体のことを指します。そんな言葉存在しません。昔からつるんでいる身内グループがみんな当然のように使っていたのでよくあるインターネットワードかと思っていましたが、パブサしてもほぼ自分のツイートしか出てこないのでマジで身内ワードなんだと思います。

 それっていわゆる推しなのでは? と思われるかもしれませんが、この一億総推し存在社会においてあえて肩入れ部を名乗っているあたり、私が猿原真一という男にどういう感情を抱いているかは推して知るべしではないでしょうか。そういう男なんだ、あいつは。

 ドンブラもとうとう折り返しとのことなので、当時のツイートをメインに振り返りつつ、いかにして私が猿原真一肩入れ道(どう)を歩んできたのかを見ていきたいと思います。今こういうのを書いておくと半年後の自分が楽しくなるということを、沼落ちブログ界隈出身のオタクは知っているんですね。でもこれは肩入れ部活動報告なので、もしも読んで下さる場合は何もかもを真に受けず、これ何の時間? と思いながら見てください。よろしくお願いいたします。

 

ドン1話〜ドン5話

※現在のアカウントを作る以前なので身内垢でしていたツイートを掘り起こして掲載しています。

f:id:wwatari:20220906213611j:image
f:id:wwatari:20220906213609j:image

 肩入れ部としてまず特筆すべきなのは猿原真一はドン2話からの登場という点でしょう。ドン1話視聴時点での猿原への言及はありませんでした。登場してないのでそりゃそう。上記2ツイートはドン2話「おおもも、こもも」にて、猿原が初めて詠みpayを披露した際の反応だと思われます。ボロカスに言ってた。まだキャラクター名も把握していませんね。

 突然はるか先生の弱みを握ってきたかと思うと金銭への偏見をつらつらと語り、なので支払いは俳句でしよう。どうかな?😃なんやこいつマジで……?全暴太郎視聴者が同じ反応をしたでしょう。こいつマジで何? 一文無し宣言する前にコーヒーに口をつけているところに詠みpayへの自信が現れてるのも謎すぎる。なんでそれでいけると思ってる? あっいいんだ? いいんだ……。いいらしいです。何でやねん。という困惑しかなかったのと、俳句の字がめちゃくちゃ綺麗だったので上記のような評価になっているものと思われます。初登場の猿原真一は今見てもかなり異常なので妥当な反応でしょう。

 ただ喜多川祐介はペルソナ5における推しであり、類似性を見出している時点で“好い”カテゴリーには入っていたと考えられますが別に無銭飲食するキャラが好きなわけでは決してない。

f:id:wwatari:20220906213614j:image

 上記ツイートはドン3話「あかりどろぼう」をリアタイできず、TLにいる身内に問いかけているツイートです。俺の男とか言うな解釈違いなので。あと時間的にまだ放送中で聞くのが早い。これは前週の喜多川祐介との類似性を受けての発言かと思われます。で実際見たあとの反応は、

f:id:wwatari:20220906213606j:image

 変なやつすぎて無理になってた。かなりわかる。アバン明け、クソデカ一軒家のインサートからの「私は生まれながらの変人……らしい。自覚はないが……(空想の酒だ……)」初手青変なやつすぎて無理。なにマジで? え教授なんだ……えっあだ名なんだ? えっ働いたことないんだ? え? おでんは普通に貰うんだ……!? 男の子かなり引いてるし怪しまれてるっぽいけどいいんだ!? セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシってなんだ!? というすべての困惑をまとめて初手青変なやつすぎて無理。というツイートで表現していますね。f:id:wwatari:20220906222851j:image
f:id:wwatari:20220906222854j:image

 ドン4話からようやく名前で呼ぶようになりました。ドンモモの突然の凶行を「我々を鍛えようとしているのでは?」と解釈してみせるところに頭脳派ブルーの要素を感じてはいるものの、明らかにドン2話ドン3話の変人教授しぐさに足を取られており出力がすべてそちらの方向からになっていますね。

 さて、そろそろお気づきかと思いますが、ここまでご覧頂いた通り肩入れしてないんだわ。

 この当時もドンブラに関するツイートはかなりしていたようですが「タロウ……」「桃井タロウって…………」「桃井……桃井タロウ…………」みたいなのばっかり。特に4話、5話では「善意の怪物」として登場したはずの桃井タロウの心の柔らかい場所やナイーブな側面を畳み掛けるようにお出しされ、完全に情緒を蹂躙されていました。このあたりは今あらためて見直しても、見直すからこその蹂躙が新鮮に味わえるので致し方ないと言えるでしょう。というわけで、この段階ではまだ猿原真一に対して「設定のぶっ飛んだヤバイ男」という認識しか持っていなかったことが分かります。まあ今もその認識ではあるっちゃある。実際設定のぶっ飛んだヤバイ男だからな……。

 

ドン6話〜ドン10話

f:id:wwatari:20220920184434j:image
f:id:wwatari:20220920184437j:image
f:id:wwatari:20220920184537j:image

※身内鍵垢という油断からだいぶ言葉を選ばずツイートしています。すみません。

 始まっていますね。肩入れが。

 6話あたりから猿原真一という男の“変人”とは違う側面が本格的に描かれはじめたように思いますが、それと時を同じくして猿原の挙動に困惑するだけではない感覚が芽生えだしたのを覚えています。特に決定的だったのは、ドン7話「せんせいのむれ」で見せた執拗に桃井タロウを糾弾する姿でしょうか。

 ドン6話の雉野つよしの回想シーンを天丼するかたちでお出しされた猿原真一VS桃井タロウの三番勝負。まあまあの勢いでつっかかっていく癖に、まともに力比べをしても勝ち目がないことは分かっている理性的なところもさることながら、コスい手を使っても大敗を喫した空想を経て「これだァ!」と仕掛けた勝負はまさかの早口言葉。いやしょうもないって。。。。。

 しょうもない。本当にしょうもない。何でそこまでして桃井タロウに勝ちたいねん。津野角高校の生徒の皆さんも早々に飽きている。しょうもない…!! とわなわなしたシーンが作中でも「しょうもないこと」として描かれていたのが私をおかしくさせました。来客があるにも関わらず昼間から空想の酒をゆうゆうと煽り、どこからツッコんだらいいのか分からん助言(?)をのたまう高等変人だと思っていたのに、桃井タロウにしょうもない対抗心を燃やして大空を漂う雲になりたい発言をものの10分で自らネタにしてしまうこの男は何だ……?そう思わされてしまったドン7話「せんせいのむれ」、肩入れ部としての一つのターニングポイントと言わざるを得ません。

f:id:wwatari:20220920191421j:image

 そしてドン9話「ぼろたろうとロボタロウ」を見てプラスチックの猿原真一を購入したみたいです。予約販売の時点ではタロウのアクスタを買っていたので、ほんとこの男の肩入れ部になる予定は全くなかったんですね。

f:id:wwatari:20220920192348j:image

f:id:wwatari:20220920192352j:image

 以降こういったツイートが増えていきます。完全に入ってますよね。肩が。

 

ドン11話〜ドン15話

f:id:wwatari:20220920195633j:imagef:id:wwatari:20220920200134j:image

このへんから現在のアカウントになりましたので日本語が多少ちゃんとしています。本当はツイート埋込みしたかったけどなんかできなかったので結局スクショでめっちゃ幅をとっている。読みにくくてすみません。

 この辺りの期間の猿原、完全に当初の変人キャラから「器が小さい」「常識人枠」「奇人界の凡人」という印象に変わっていったように思います。というのも、ドン13話「さよならタロウ」からドン15話「おかえりタロウ」において、猿原は突如リーダーが不在となってしまったチームを何とかまとめようとして動いていたので、かなりまともな人なんですよね。むしろ誰に促されるわけでもなく陣頭指揮を執ろうとしていたり、気弱になるはるか先生や雉野を鼓舞したり、リーダーの留守を預かるサブリーダーとしてしっかり立ち回っていた気がします。このあたりでオタク(一人称)が愛してやまないはるか&猿原コンビの関係性もハッキリしてきたような。

 ともかく、この期間で奇人変人だと思っていた猿原真一が事前情報に違わず、また戦隊ブルーのパブリックイメージにも違わず、実はチームのブレーンなのかも…!? という気持ちにさせられた結果、

f:id:wwatari:20220920201341j:image

 セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシを恋しがってた。何でやねん。甘いものばっかり食べてたら塩辛いものが食べたくなる原理でしょうか。やっぱり猿原の見せる奇人の高みムーブで頭グルグルにさせられるのが一番キマるということでしょうか。とりあえずあんまり格好良い感じのところ続けて見せないでほしい、変な人ってこと忘れそうだから……と、思っていたのがこの期間です。

 

ドン16話〜ドン20話

 夏のギャグ回に突入。やばい一般人が起こす珍事件ややばい仲間たちが起こす珍事件に巻き込まれ、ときどき怪人をやっつけたりもしながらモラトリアムを満喫するドンブラザーズ御一行。もちろん猿原とて例外ではありません。

f:id:wwatari:20220920204430j:image

f:id:wwatari:20220920203955j:image

 夏のギャグ回期間では桃井タロウの情緒の発達にもじもじしたり(何故?)、神輿にされて「私たちは神輿ではない!!」と当たり前すぎるツッコミを入れたり、1人だけ本気で桃井タロウから一本を取りに行こうとしてドン7話で見せたコスい一面を補強する結果となっていたりしました。あと、ドン19話ではあの世界において猿原はイケメンキャラではないというのが確定したといっても過言ではない状況証拠が提示されたりもしましたね。公式で明言されたわけではないオタク間での通説ですが、このへんから演:別府さんが髪などを切りビジュアルをメンテナンスされるたびに「バレる」とオタクがハラハラする現象が顕著になった気がします。おもろい。飾り気のない無造作な髪型、似合うとか似合わないの概念がなさそうな作務衣を装備することで演者氏のポテンシャルを封印し、はじめて成立する猿原真一というキャラクター、本当に何なんだ……???

 そんなモラトリアムわちゃわちゃの中でまったり肩入れを進めていた頃、ついに“あの回”が放送されてしまいます。

 

ドン21話「ごくラーメンどう」

 21話にして初の猿原真一メイン回。ドン20話後、次週の予告が公開された際の反応は以下です。

f:id:wwatari:20220920210425j:imagef:id:wwatari:20220920210437j:image

 フライングスタートしすぎだし完全にフリになってしまっていますね。そして視聴後の反応はこちら。

f:id:wwatari:20220920210718j:image

 満を持したメイン回にて新たに明かされた猿原真一についての情報はただ一つ、「喝ッッ!!!」の声とともにデコを突くと超リアルな五感を伴った空想世界へと他人を誘えるということのみ。何で???

 掘り下げ回だと思ったら異常情報が1個追加されて終わった。本当に何……?

 大先生がもともと想定していた「“教授”猿原のもとに舞い込んできた事件を取っ掛りに物語が展開していく」というフォーマットの話だったと思いますが、猿原がメインの話では猿原は主人公にならないという新たに得た知見の衝撃たるや。いや、衝撃というほどでもないな。むしろある程度予想していました。猿原が変人であることに理由はないのかもしれない。まさかあの男は生まれながらの変人なのではないか……??〜そして思い出されるドン3話の記憶〜

 まさに王道名探偵ものというか、何がしかの問題を抱えた主人公を近すぎず遠すぎずのところから見守り、ときには助言を与えて、試練を乗り越える姿までをしっかり見届ける。粋でどこか清々しいエンディングも含め、本当にこれは暴太郎戦隊ドンブラザーズなのか? と思うぐらい異色のエピソードだと思います。

f:id:wwatari:20220920220153j:image

 実際がどうかよりもとにかく絵面の暴力性の高い集団に所属しているので(※実際の暴力も多いです)分かりにくいけれど、猿原真一の本分は“知将”。鋭い観察眼と豊富な知識、素早い判断能力、そういう自分の能力を適切に駆使して問題を解決していく。そして自分が知略の分野で優れているときちんと理解している男……。もうダメ。自分のメイン回で他人の問題を解決しているという部分が無限に味する。これを書いている9/20現在も私は極道ラーメンに囚われています。どうしようもねえ。

 ちなみにいわゆる「犬塚回」も犬塚翼がアクの強いゲストキャラの問題に巻き込まれていく印象がありますが、犬塚回の場合は「みほ・夏美」「獣人」など彼だけが抱える重要な要素が絡むことが多く、問題解決の過程も犬塚翼の人の良さやこれまで彼が生きてきた過去を感じさせる展開であるように思います。猿原の場合は散歩してたら突然珍事件に巻き込まれて、トントン進んでいく話を後方から見守りここぞという場面で「喝ッッ!!」して終わるので、なんかずっと猿原って何…!? と戸惑うことしかできないんだよな。2ヶ月経ってもまだ戸惑ってるよ肩入れ部は……。

 

ドン22話〜ドン25話

f:id:wwatari:20220920222221j:image

 こんな綺麗にオタクの妄言がひっくり返されることあるんだ。(ドン24話「むすこ、ににんばおり」のとあるシーンを見た感想です。)

 極道ラーメンでの猿原の知将っぷりをまだまだしがみつづけていた最中に放送された「今日の私は機嫌が悪い!!」→ロボタロウ化した上でドンドラゴクウを腹パン。めっちゃ暴力で問題解決してて無理。しかも八つ当たりの自覚もありながらの暴力。タチが悪すぎる。絶対にこんな男に参謀を任せるな。

f:id:wwatari:20220920223138j:image

 凡人・常識人枠だと思い始めていたところに空想拳法の使い手みたいな超人ぷりを見せつけられ、何なんだこの男は…!? となったあとにお出しされたシンプルな暴力で一周回っていやこれは暴太郎戦隊だわ。と納得させられてしまいましたね。

f:id:wwatari:20220920223526j:image

 まじでそう。

f:id:wwatari:20220920223758j:image

 そしてドン25話「ヒーローしごとにん」にて突然公開された猿原のパーソナルデータに肩入れ部、大混乱。生年月日、住所、学歴まで知ってしまった。メイン回からは異常情報しか得られなかったのに。

 特筆すべきはタイムラインを震撼させた「中卒」という事実。これは猿原が中卒だからどうという話ではなく、「受験とかしなさそう」というだけの理由で後付けされた設定というところを含めてあまりにも“そう”すぎて納得させられてしまい、言及せずにはいられないという話です。だって本当に受験しなさそうだもん。中3のときの進路調査は「志望校:なし」で提出して、先生に「あえて言うなら生きることを仕事にしようと考えている」とか言いそうだもん。先生も止めなさそうだもん。猿原の言動を否定したり変えさせようとしたりする人はいなかったんだろうなと思っちゃうもん。その結果生まれながらの変なやつが変なやつのままのびのびと育って今に至ってんだなと納得させられてしまうもん。つまり本人が一番最初に言ってた言葉通りなんですよね。

 クソっ……こんなに長々と言葉をこねくり回して一喜一憂してたオタクがバカみたいだよ……何なんだよ猿原真一……おもしろすぎるだろ…………。

 

 えー、以上が令和4年度前期の猿原真一肩入れ部活動報告となります。

 すでに怒涛の展開を迎えている本編後半戦ですが、猿原真一はどんな一面を見せてくれるのか、そして私はどんな風に狂っていくのか? これからも慎重に肩入れをすすめていく所存です。お見苦しい点も多々あったかと思いますが、読んでくださりありがとうございました。もし後期活動報告もあったらご笑納ください!

 

f:id:wwatari:20220920230200j:image

 肩入れ部の切実な声。これからも乱され続けるよ多分。